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2011年3月18日 (金)

日本にいる両親

母親が、昨日買い物で出かけないといけない、というので心配していましたが連絡がつかなくなり、今朝ようやく電話で話せたので事情を聞くと、

「停電の時間がわかりづらく、イトーヨーカドーでアナウンスが流れて始めて勘違いしてたことに気がついてあわてて買い物して戻ったけど結局間に合わなくて、玄関で3時間以上じっとしてた。夜片付けをしてたら疲れてメールをチェックせずに寝てしまった。」

とのことでした。今、東北電力でも同じようにグループ番号を使ったり、テレビで停電は見送った、などの報道で混乱していたみたいです。うちの母親は極度の潔癖症なので停電と同時に玄関から家に上がることができなくなり、いつともなく3時間以上じっと心細く玄関で待っている姿を想像するとなんともいえない気持ちになります。

ケータイと言っても、母親は持ち歩くのではなく、家に置いてます。要はメールのやりとりのためだけに持たせています。外で使うと汚れる、というので家に置いているわけです。

うちの両親はインターネットは全くわからないので、ケータイのメールにしっかりと計画停電の日時と時間をわかりやすく送ったところ、

「これで安心。ありがとう」

と嬉しい返事が帰って来ました。うちの両親は70をすぎており、ケータイのメールを打つのがやっとです。でもそれが命綱になっています。最近漢字も間違えず打てるようになってきました。

もし同じように高齢のご両親がいらしたら、テレビに頼らず、このようにケータイのメールなど、最善の方法でに逐一送ってあげるほうがいいかもしれません。被災地の方々の場合、こういった連絡もままならないと思うと胸がいっぱいになります。

一応東京電力の計画停電に関するヤフーのリンクを貼っておきます。http://setsuden.yahoo.co.jp/schedule.html

さて、日曜日のブログで、原発に関して、希望的観測に基づいた日本の報道とシビアで客観的な事実に基づいた海外の報道との違いを書きましたが、あれからご存知のように悪い方に進展しております。連日勇気のある作業員、そして現場に向かっていらっしゃる勇士の姿に心を打たれておりますが、被災されている方、及び今日本にいる方は”知る権利”があり、今回の原発事故に関する情報がしっかりと開示されていないように思います。

避難されている方も、何故、どういうことが予想されるからどこまで避難しないといけないのか、というのが理解できていたら、もっと遠くに逃げておられる方も多いと思います。

俺のような素人がいろいろ言っても説得力がないので、しっかり現状を分析し、今後起こりうるリスクについて言及されておられる、元東芝の原発の技術者の後藤さんの解説をしっかりとお聞きいただき、しっかりと自分で考え、判断していただくことをお勧めします。

30分と長いので、せめて最後の10分ぐらいでもいいと思うので少しでも興味のあるかたは観て下さい。(最初の時間は既に報道でも明らかになっている部分です)

3月17日福島原発の現状と今後予想される危険

http://www.youtube.com/watch?v=etcASxPNzeU

17日の解説なので少し前ですが、非常に現状を詳しく説明してくださり、おそらく東電も政府をしっているけど決して開示しない、今後の危険性を最後の10分以降に、ご指摘してくださっております。

ちなみに不安をあおるような、想像だけのデマは最低です。流す情報のそこにどれだけの根拠があるか、ということがおそらくデマか、デマでないかの分岐点だと思いますが、その根拠になりうる部分は、報道を見ているだけでは不十分で、自分から情報を取りにいって、勉強しないといけません。そうでないと逆に変に不安になったり想像したりしてしまうと思うからです。

今の政府は「情報の透明性、すべて開示」とうたっていますが、たしかに現状わかりうる状況は官房長官の会見を見ててもわかります。ただ、問題は、会見までの状況報告、今の現状(放射能の数値)とか今後の対策程度の情報しか開示されていません。

なので結果的に対策が後手後手になっていても、視聴者目線では、”まだ大丈夫なんだ”とか”ちゃんと手を打っている”、と思ってしまい、これが間違った判断に繋がるような気がしてなりません。

上でも述べましたが、当初の時点で、福島原発から3キロ以上に避難勧告が出された方々に、本当の原発の状況、今後の危険性が伝わっていれば、今頃もっと遠くに逃げていたご家族は沢山いると思います。(例えば電源が確保できなくて冷却が出来ないのであれば、その時点でどれだけ危険な状況になりうるか、つまり今起こっているような状況が想像できたわけですが、そういった状況は我々にでさえ最初は開示されず、水素爆発の映像さえも当初は封印され、ようやく抑えきれなくなって状況を説明し始めた、というように感じます)

今のこの現状においては、たしかに20以上、30キロ圏内は屋内待機で間違っていないと俺も思います。でもそれは”今の時点では”ということです。

しかし、どう行動するかは、国民に決める権利があると思いますし、それは情報の開示の仕方にもよると思います。不安を煽るのではなく、事実を客観的に開示して、政府としての判断、避難勧告とは別に、個々がしっかりと考え、判断、決断をできる材料、そして選択肢があってこその民主主義だと思います。

これは何も被災地に関することでなく、300キロ離れていても500キロ離れていても同じです。都会で停電や交通の混乱で嘆いている方々の映像を見ると、原発の危機感を全く感じません。

突然100キロや200キロ圏外に避難勧告が出されたりしたとき、

そんなに危険とは知らなかった

こんなことになるとは聞かされていない

という風になるのが一番アンフェアーだと思います。リスクは分かった上で、それなりの対策をしていれば、突然の避難勧告にも比較的冷静に行動できると思うのは俺だけでしょうか。

また、ことの重要性がしっかり伝われば、不要不急の外出が減り、節電にも役立つのではないかと思います。

たしかにブリスベンの大洪水の時、かなり細かい情報が早い段階で開示されたのでそれはそれで不安でしたが、どういう心構えで、どう行動したらいいか、そういう準備ができたのも事実です。

会社を半日で閉め、全員を無事家に帰れるうちに帰宅されることができたのもそういった情報をおかげです。(実際ブリスベン市内が水没したのは2日後です)

余震は別して、11日の大地震に関しては過ぎてしまったことですが、こと原発に関しては、今の時点でもっと知っておかないといけないことがあるように思えてなりません。前回のブログで書いたプレートの話とは別で原発の問題は、日々一刻一刻確実に進行しています。1年後とかではなく、専門家なら最悪の時期も想定しているかもしれません。

当初、津波で電力が絶たれた時、東電も政府も今起こっている状況、そして後藤さんが解説されているような今後のリスクは当然把握していたはずです。でもそういうことは起こらないだろう、そこまでいかないうちになんとかなるだろう、という希望的観測があったに違いありません。でなければ危機意識が低すぎます。政府も東電からの報告がどうとかこうとかでなく、専門家の知識を借りて起こりえるリスクをすべて把握するべきです。東電の報告が遅い、とか悪いとは言っても始まらんのですよ。どう、情報を集めるか、というトップの人間の姿勢次第だと思います。

それに東電のお偉いさん方の記者会見を見てても彼らが本当に状況を理解しているとは思えません。現場の切迫した状況からの報告を断片的にうけて、それを伝言ゲームのように会見をしているわけですから。

今になっていろいろ”想定外”のことが起きてますが、今後も政府の思う、”想定外”のことが起こらない保障はありません。なので想定外をしっかり想定して各自でしっかり考えて、準備、対策を行なって欲しいと思います。(もちろん報道は役立ちます。でも規制がかかっているであろうことは忘れてはいけません。それは悪意ではなく、むしろ国民を不安がらせないためだと思ってます。)

原発のことは勇士の方々に任せるしかありません。それはもうそれしか打つ方法がないんですよね。ただ、それでも放射能が強くて近づけない状況になるつつあります。電力が戻ってポンプが機能する保障がありますか?そこで政府が東電に責任をなすりつけても起こってしまった結果は変わりませんので各自でしっかり考えていただいた方がいいと切に思います。

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