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2008年6月24日 (火)

NOVAを語る

バイトは別して、正社員として初めて働いた会社って誰にとっても印象深いですよね。

大学時代の就活を思い出すと特に何がやりたいんでも何を目指すんでもなく、いろいろ手探りでいろんな業界に資料請求したのを今でも覚えています。

就職先との出会いやつきあいは、よく恋愛に例えられたりすると思うのですが、俺にとってNOVAとの出会いはまさにそんな感じでした。もともと人生の最初の13年間のうち、9年間を海外で過ごしたこともあって、異文化コミュニケーションというキーワードはツボでしたし、実力主義で年齢や社歴に関係なく重要なポストを任されていく”4割任用人事※”というシステムは魅力的でした。※4割出来ていれば次のポストを任せ、あとの6割はポストが育てる、という考え方

当時古い考えの親父から、いろんな会社を薦められましたが終身雇用なんてのはさらさら頭になく、もともと30前に海外に移住するつもりだったこともあって、ユニークなNOVAにしました。今でも後悔してないし、俺にとっては”それで正しかった”といえます。

もちろん実力主義なので、馬車馬の如く半端なくハードな毎日でしたが、いろいろ勉強するには最高の環境でした。そんな中、大変世話になった当時の社長が事情聴取を受け、容疑が固まり次第逮捕される、という悲しいニュース。これには驚いたし、あえてここで俺なりの見解を述べたいと思います。

もともと彼の経営の根本にはシンプルなキーワードがあって、それは

「いかに安く、いかにいいレッスンを供給するか」

”いかに安く”の部分では、”出来るだけの多くの人に”という想いがあり、「英会話=高額」つまり1レッスンあたり5千円~1万円という相場の中、映画代程度の値段(2千円以下)で提供できないか、というテーマを掲げ、例えば店舗開発、インテリアなどを自社で手掛けるなど、徹底的なコストダウンと、薄利多売方式によって1レッスンあたり1500円前後という数字が実現。

”いいレッスン”の部分では、ネイティブによる少人数制へのこだわりがいい例。ちなみに、当時日本のほとんどの教育機関(義務教育、英会話など含めて)が、外国語教授法を取り入れていた中、NOVAは第2言語習得法を採用。

ちなみに前者は英語や中国語などを、”外国語”として捉え、日本語をかいして教えていくやり方。文法や構文などが中心となり、最終的な着地点はアカデミックな要素が濃い。つまり読み書き、読解が中心となる力がつく。俺らの世代のほとんどが中・高などの学校で慣れ親しんだやり方です。SVOCとかね。先生、講師と言われる人は日本人である必要がある、もしくは日本語に精通している必要がある、と言えます。

一方、第2言語習得法は、英語などを”第2のコミュニケーションツール”として捉えるやり方で目的は当然コミュニケーション力を習得すること。つまり身振り、手振りなどの非言語的なコミュニケーションの習得も含まれるため、ネイティブであることが不可欠。ぶっちゃけ幼児が言葉を覚えていくプロセスそのもの。

あくまでも考え方の違いであって、どっちが正しいとか誤ってるとかっていう問題じゃありません。

もっと簡単にいえば目的によって二つの方法があって、極端に言えば、前者は読み書き、後者は聞く話すが身につきますよ、ってことです。もちろんバランスっていうか比重の違いです。

ただ、後者の場合、クラスはコミュニケーションが取りやすい4人前後である必要があります。

つまり、”いかに安くいいレッスンを提供するか”を考えると相当なチャレンジだったと考えられます。

これを飲食業に置き換えるならば、

いかに安く、おいしい料理を提供できるか

ということになると思います。高くておいしいところはある。高くてまずいところさえある。安くてもおいしくなければいけない。つまり安くてもまずければ客足は遠のく。

俺は飲食業の正社員の経験もあるけれど、社長がよく

この味を毎日、同じに保つことが一番難しい

とつぶいやいていました。

つまり、”味=顧客の満足”を一定以上に保つ努力を日々してました。だから儲かってましたね、結果的に。

さて、今”結果的に”っていいましたけど、実際この考え方って大事だと思うんですよね、俺は。

NOVAの今日の姿をみて、あらためて思います。

顧客満足&社会への還元

これはビジネスをおこしていく人にとってはキーワードだと思うし、NOVAで言えば

顧客満足=いかに安く、いかにいいレッスンを

社会への還元=法人税の納付、雇用機会を増やす、国際競争力を高める、もしくは国際舞台で活躍できる人材の育成

という風に当てはめられると思います。

ところが先ほどの料理の例でいえば

まずい

注文がこない

注文と違う

サービスの質が落ちた

という状況を放置し続けたところにこそ最大の原因があり、行政処分がトリガーとなってレストランに客がこなくなった、と言えるでしょう。NOVAの場合、新規以上に「客離れ=解約」が致命傷になってます。

つまり、

いいもの提供する

だけでなく

し続ける

ことへの挑戦なくして本当の顧客満足は得られない、ということです。

こうなった原因をつくった社長を擁護するつもりはないですが、俺にとっては大変世話になった人なのでいろんな誤解を解く意味でも、次回は別の角度からNOVAを語ります。(たぶん)

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