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2006年4月10日 (月)

速度取締り~David編~

1年ちょっと前に、ブリスベンのPOLICEでちょっとした話題があったそうな。

まず、オーストラリアの速度取締りの実情について触れておかねばなりません。

この国での取り締まり事情は州によって異なるが、ブリスベンではスピードガンをもって直接スピードを計測するやり方と、オービスの装置をランクルやSURFに載せて、道路に停車しておくやり方(移動オービス)の二つがネズミ捕りの主な手法です。

その他にもちろんパトカーによる追尾や、白バイ、そして覆面も一般的です。

日本と違ってランダムな上、速度超過による罰則が厳しいため、ほとんどの車は日本のように飛ばさず、違反をしてもせいぜい10KM~20Km程度です。

俺が日本で犯した速度違反の中で最も悪質な58キロオーバーなんぞしようもんなら、日本でさえ12点引きかつその場で赤切符、後日裁判所&聴聞会行きなのだが、オーストラリアではテレビのニュースに出てしまいます。しかも殺人者呼ばわりです。(ホント)

ここからはブリスベンのPOLICEが遭遇した実話にもとづいた物語です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日は夕方からスピード違反の取締りを行なうためDavid(仮名)は現場へ向かった。

昼間であれば路駐している移動オービスや、ガンを構える警察官は比較的ドライバーの目にもつきやすい。ただ、暗くなれば別だ。

Davidは日が暮れるころを見計らって、横の路地にパトカーを隠し、前方のランダバウトから来る車の速度超過を計測するために茂みに隠れる。 ※信号のない交差点

この辺の警察署ではいいスポットになっており、Davidのお気に入りでもある。

2時間余りで数台を検挙し、時間は午後10時を回った。

ランダバウトは40キロ制限、そしてこの本道が60キロだ。いい隠れスポットだが、せいぜい超過しても10キロ~12キロ程度だ。それ以上でていれば、ランダバウトをかなりのスピードで回らなければいけない。

もうそろそろひきあげようか、というときに1台ランダバウトを高速で抜けてくるやつがいる。

Davidぐらいのベテランになると耳が聞く。甲高いエンジン音とタイヤと地面の接触している音のリズムで速度超過しているかどうかは直感で分かる。

すかさずDavidは身構える。

ライトで見にくいがワンボックスのようだ。

18キロオーバーしている。

「運のいい奴だ・・・。20キロ越えていたらたっぷりお説教してやるのになあ・・」

フンっと鼻を鳴らし、こちらへ向かってくるそのバンを停止させようと道路に出る。

白のトヨタのワゴンだ。

どうやら社用車だ・・・。

スピードが出せる車じゃないが・・・。

まだ仕事中なのか・・。

安定の悪いバンであれだけ飛ばしてたんだ、なんかあるな、と思いをはせながらわき道へ誘導し、車を停止させる。

今まで危険な目にこそあっていないが、最初の初動質問は重要だ。

相手と軽くコミュニケーションとることで、相手の出方を見る。

そこでどんな奴かだいたい察しがつく。中には違反を認めたがらない奴も多い。

だから違反を認めさせることが大事だ。

だからDavidは必ずこう聞く

「ちょっとスピードが出てましたが、何かお急ぎの用でもあるんですか」

理由を自分の口で言わせることによってよって間接的にスピードが出ていたことを相手に認識させる効果がある上に、コミュニケーションのきっかけにもなる。

もちろんどんな理由であれ、認めるわけにはいかないが。

さて、どんな奴だろう・・・。

アジア・・・人か・・・。

やはり仕事の帰りのようだ、配達の帰りだろうか。

Davidは早速いつもの質問をぶつける。

どうして急いでいたのか、と

このアジア人、確かにこうはっきりと言った。

「猫がさみしく待ってるから。」

・・・

・・・

・・・

Davidはこれまでにも数々の言い訳を聞いてきた。多少のことでは動じない・・・。

なのに言葉が出ない・・・。

返す言葉が見つからない・・・。

暫く硬直していると、ドライバーから

「あの、・・・急いでるですけど・・・」

と催促がある。

我に返るDavid・・・。違反速度を伝え免許証の提示を求める。

素直に応じるドライバーだが、免許の提示の際

「頼むから急いでください・・・」

切実に語る・・・。

マニュアル通り、違反が良くないことを説明し、切符を切り、気をつけて帰るよう伝え免許証を返すDavid。

免許を受け取ったかと思うとすぐ本道へ戻った白いバン。

・・・

・・・

あんなバンでよくあんな加速できるな・・・。

法廷速度は越えていないようだが、ものすごい勢いで目の前から消え去るバン・・・・。

時計に目をやり、そろそろ俺も家族のもとへ帰るか・・・。そう心でつぶやいて現場を後にするDavidであった。

猫がさみしく待っているから・・・

長い交通課での勤務だが、初めて耳にした言葉だった。

速度超過(David編)ー完ー

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コメント

「アイスブレイク」を検索していて流れ着きました。お邪魔します☆
あんまりにも面白すぎて、全部読んでしまいました!
かなりツボです!!
毎日の楽しみがひとつ増えました♪
更新楽しみにしていますので頑張って下さい!

P.S.私のブログ(?)もご覧頂きたかったのですがSNS(ご存知ですか?)内で書いているので会員登録しないと見て頂けないもので・・・。
すみません。

Mokoさん、コメントありがとうございます。女性の参加は多いに歓迎なのですが下ネタも多いのでちょっと汗でます・・。焦るとは汗るという意味なのかと錯覚しました。アイスブレイクの検索ってのも渋いですねえ。SNSとかは知りません・・(ってかブログも最近知ったし・・)だいたいトラックバックの意味も未だに知らないのですが、最近どんどん通知がくるんですよね・・・。なんかあっち系が多い気がするのですが(涙)又ぜひ遊びに来てください。基本的に毎日更新していくつもりです。(たぶんw)

この「David」はGOPRAさんでしょ。それ以外ありないし...でも切符は切られて残念でしたね。

あ、あのうDAVIDは少なくともケーカンです。バンに乗ったアジア人はもちろんご想像の通りです。

ネコ二匹つれて病院にいった時。
ネコが、箱を蹴破って
車の中に出てしまい、
暴れたので、車を止めて制圧しようと
思ったのですが、面倒だからこのまま
いっちゃおうということで走行。
すると10m先の道路で、Davidと遭遇。
おいで、おいでをしてるじゃないか。
「シートベルト外れてるよ」って指摘さる。
「ネコが箱から出ちゃって、
病院いくんです。緊急で!」
すると、Mr.Daividが、
「No worries mate」
行っていいよ!って言ったんよ。
あの時ばかりは、犬を乗せてなくて
良かったと思ったよ。

日本人のケーカンでDavidもいるんですねえ・・なんてのは冗談ですが。いい人でしたね、そのケーカンは。GO

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