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2006年4月 9日 (日)

GOPRA(上陸編)

オージーの口癖に”No worries”というのがあります。愛嬌をこめて語尾に”mate”をつけるケースも少なくありません。

「心配ないよ」というような意味ですが、

これほど心配な言葉はありません。

1ヶ月間の海の旅を終えて、いよいよGOPRAがブリスベンの港に到着する予定の数日前、電話で確認しました。

数日遅れるということで、到着しだい連絡をくれることになったので、

「それじゃ、ケータイに連絡ください」

「No worries mate」

今でこそ分かってますが、かかってくるはずがありません。

予定の日に気になって連絡すると

おととい着いてるよ、君のコンテナ」

「で、電話くれるんじゃなかったの?」

「誰かトライしたんじゃない?きっと繋がらなかったんだよ」

・・・

・・・

そんなはずはない、俺はつねに着信を気にいていましたから。

まあ、オージーの性格はうわさには聞いていたし、兎に角過ぎたことはいいから次のステップだ。

A埠頭についたコンテナは、車のUnpackや検疫のため、C埠頭にコンテナ毎動かさないといけません。トラックの手配から何まで俺の仕事です。

A埠頭の事務所でトラック業者の手配をし、

「頼むから今日中に頼むね」と担当に念を押しと、

「No worries mate」

実はA埠頭は4日間までは無料でおけるが、5日目から保管料がかかる。

最初の不手際で2日も経ってしまってるので、残されたのは今日と明日。

翌日の朝、C事務所に連絡し

「昨日A埠頭から俺のコンテナが来てると思うけど」

「ちょっとまって確認する」

・・・

・・・

2分後

「ないよ」

「!?」

急いでA埠頭に連絡を取ると、昨日は忙しくできなかったらしい。

今日中に運び出さないと保管料がかかる旨を伝えたところ

「No worries」

さて、夕方心配になってA埠頭のトラック業者に連絡をするとおばちゃんが

「まだあるよ、ここに」

「・・・今日中に運べるんだろうね・・・」

「もうみんな帰ったよ」

「・・・・」

さすがにこれにはキレ、なめんじゃねえ旨を英語でまくし立てた後、

「明日朝一で顔を出すから夜露死苦」と電話を切る。

朝一番、怒りを抑えきれないまま直接トラックの業者に行く。

するとそこにいるのは、でけえごついプロレスラーみたいな奴ばっかり。

「あの~、コンテナの移動をお願いしてるもんなんですけど~♪」弱腰になる

「ああ分かってるよ」

とラリアットでも食らわしかねないごつい頭の剥げた刺青バリバリの奴が答える

「実は保管料がかかってしまうので何とか今日こそ運んでもらえないでしょうかねえ・・へへ」

「No worries mate!!」

・・・・駄目かも、と思いながら今後は最初の事務所に戻り、もともとはそっちの連絡ミスなんだから、保管料がかかるのはおかしい、2日間損してるんだから、今日と明日は無料にするべきだ、と怒りの矛先をこっちに向け、受付で力説するとおばちゃんが

「No worries」

「・・・」

はんまやなほんまやなあ、と何度も念を押し取り合えず2日間は猶予ができた。

その日の午後コンテナを確認したがまだA埠頭にあったのは言うまでもない。

翌日の昼ごろ期待せずにA埠頭に連絡すると「今朝6時にC埠頭に動かしたよ」とのこと。

ふう、なんとか間に合った・・・。

今度はC埠頭でコンテナのUnpackの手配。車は特別な方法で固定してあるから専用の業者を手配する。ここでも「No worries」の連続だが3日間を要した。

コンテナの移動費などの支払いをしているとき明細をよく見ると、A埠頭でのコンテナの保管料がしっかりチャージされている。

ふふっ、こんなこともあろうかとおばちゃんの名前と連絡先を控えてあったので、連絡を取らせ、確認をとってもらうと

「No  worries」

と言いながら斜線を引いて計算しなおす。(ちなみにこっちの奴は謝らない)

だけどそいつ電卓使ってるのに計算間違えてさらに200ドルぐらい安い金額になったの気づいてないんだよね

ふふっ、この戦もらった・・・

泣き寝入りもせずさらに安かったのだ。笑顔でそこから立ち去ったぜ。

後日、Cityで税金を払い検疫の手配をすると

「ああ、君の車ね、荷物すごい積んであるよね。あれ、車の検疫だけじゃなく荷物の方もやらないと駄目だから2箇所でやってもらわなきゃだめだよ」

・・・

オーストラリア、いいかげんだが、検疫にはうるさい国です、ホント。

まあ、引越し荷物の中で布団やらいろいろ詰めるだけトランクや後ろの席に入れたので自業自得です。仕方ありません。

ここでも思うように事は運ばないがだんだん慣れてきました。

無事検疫も終わり、いよいよ登録という段階になってから、

「君の車はオーストラリア用に改造しないといけないなあ」と言われ

改造という言葉はきらいではないが、なんか不安。

「どこを?」と聞くと

「運転席側のミラーをフラットにしないといけないのと、チャイルドシート用のフックをつけないといけないなあ・・」

「??」

実は日本では、よくみえるようにサイドミラーは湾曲してます。ところがこっちではまっ平ら。

視界が狭くなった上に後ろの車がものすごく近く見えるだけで全く意味なしです。

トランクにウーハーがあるからチャイルドシートのフックがつけれないと後日言われ、

「ツーシーター登録にしたら、フックの義務はないよ」

といわれたのでこの際ツーシーターでもいいや、どうせ後ろ狭いしと思い

「No worries」をこっちが使ってやった。

無事認可プレートが貼られ、オーストラリアの基準をパスした書類をもらった。

よく見ると定員が2by2のままになってるけどね

つまり日本のときと同じで4名まで乗れるってことですが、もちフックはありません。

・・・

まあ、いいか

さあ、今度は日本でいう車検のようなものをパスしないといけません。これは先ほどの認可と違って、安全基準の問題です。

車高など心配してましたが見事クリア。

そしてやっと車の登録をしたときには、コンテナが着いてから実に1ヶ月も経ってました。

皆さん、1ヶ月ですよ。冗談抜きです。

その間毎日のように電話で確認やら手配やらで奔走し、1日に何回

「No worries」と言われたことか。

1ヶ月換算すると2百No worriesぐらいありますよ。

これでもはしょって書いたほうですが、ここには書ききれないほど大変な目に合ってます、この間。状況が違っても基本は最初のコンテナの問題と同じです。

「No worries」

これほどまでにWorryな言葉はありません、この国では。

しかし、希望していた「JZA70(型番と同じ)」ナンバープレートが届いてそれを装着したときは感無量で涙が出ましたよ、ホント。

それぐらい大変だったんですから。

しかしこれをやり遂げたことは自信に繋がり、障害が起きてもなんとかなる精神が今の自分を支えています。その後1ヶ月後に土地を買い、家を自分でオーガナイズして建てることにしたのもすべてはここが始まりです。

ある意味、「No Worries」という言葉がわかったような気がします。

まあ、心配するな、なんとかなるさ、という哲学に置き換えて考えてみるとこれほど奥の深い言葉はありません。

こんにちのオーストラリアで、家具屋さんやら電気屋さんやら至る所で聞こえる

「No worries」

配送日に来なくても、やっと来たのに間違った品が家に届いても、正しいのがきても色違いだったりしても、傷がついてても、予定より余計に2ヶ月かかっても、

辛抱強く待てば、”心配なく”希望の品がきます。

若干の色違いぐらいだったらいいかな、と思えるようになったら立派にオーストラリアで暮らしていけます。

さて、今からGOPRAでお買い物にいくかな・・・。

GOPRA編~完~

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コメント

車の輸入については「苦労した(TOT)」という話をブログなどでよく目にしますが、最近知り合った人は「簡単だよ(^^)僕は3台も輸入したよ♪」と言ってました。最近は楽なのか?でも中古車としては高く売れないから、売ること考えたら、こっちで購入がいいみたいですね。というわけで、私も近々車GET出来そうです。YARIS(新車)です。でもTOYOTAの販売員が「No worries」といっていたような気が...

Yoshiさん、そのNo worriesやばいですよwところで車は業者に頼んだら楽ですよ。自分はなんもしなくてOKです。俺の場合節約したくてつい全部自分でやってしまったので・・・。それから個人輸入は一人1台までと限定されているのでその方はビジネスでは??(ルールが改定されてれば別ですけど)まあ、俺は2度とやりたくないですね。なんてったって人が言うこときかん、この国では・・。イースター遊びに来てくださいね。

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最近、妙に職場のフランス人・フレディの 英語が頭に残っているのです。それは… 『○○〜、Yeah?』 私まで口癖になっています。 使い方は、とにかく語尾につけまくってます。 『I'll bring that for you, yeah?』 『Can you pass this to him, yeah?』 『Are you alright, yeah?』 何でも疑問文になっちゃってるよ、この人。 でも、これ癖になるとホントになんにでも Yeah?つけちゃう…。... [続きを読む]

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